GACKTの炎上の件
動物関係の仕事に従事する者の一員として、思うことを述べます。
まだ件の動画は見てない。見たのはネットニュースのみ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20210214-00222575/
釈明についてのニュースも見た。
https://news.yahoo.co.jp/articles/92191e95a4e4c33786634a50599efba638572c03/
ニュースの内容をまとめると、
GACKT氏は５ヶ月ほど犬を飼っていた
ポーカーの師匠だという知人の奥さんがペットロスで落ち込んでいるのを聞いて、うちの犬をあげると知人と話す
サプラーイズ
炎上
GACKT氏の釈明としては、
奥さんが立ち直るために提案した
本人は落ち込みすぎて新しい犬を飼うことができない
もともとGACKT氏が犬を買った直後にその話が出ていて、５ヶ月はしつけのために面倒を見てただけ
と言うことらしいが…。
正直な感想を動画も見ずに述べると、
炎上やむなし、このことを不思議に思わないのはズレてるな、と思う。
ペットロスは新しい動物で癒せるものではない
そういうパターンもあるけど、それを他人が押し付けるのは無神経に感じる。
落ち込んで悲しむのも権利なのだから、余計なお世話と言えなくもない。
私も仕事でもプライベートでも命失ってきた。でも悲しくても仕事しないとほかの動物が飢えるわけで、むりやり仕事していつの間にか落ち着いていた。
だから新しい子の世話をするのは悪い考えではないけど、落ち込んでいられるなら落ち込みたい。
考えないようにすることがその子に申し訳ないという気持ちもあるし、今もたまに思い出す。忙しくて月命日を忘れたりすると、自分がすごく薄情な人間になった気がして辛い…。
自分の中で整理を付けないと、失った悲しみを自分の中で昇華できない。
落ち込んでいる事自体がその奥さんにとって喪に服しているということなのだと思う。
もちろんそれによって自殺とかそういう方向に向きそうならなんとかせねばなるまいが、とことん落ち込めば時間が解決することが多いのだし。
あとは皆言うけど、犬の気持ちを無視している。
犬だって感情があって、人やら環境に愛着も持つ。
人間の都合で飼い主も環境もすべてが変わる、これは望ましいことだろうか？
元飼い主が虐待でもしてればよかったねとなるだろうけど、流石にGACKT氏はそんなことしてないよね？
あとは何故GACKT氏の犬でなければならなかったのか？
これを人の子に当てはめたらとんでもないことで、たとえ落ち込んでるといって自分の飼い犬を譲ろうなんて言う考えが浮かぶこと自体がズレてる。
友達の息子がなくなって嫁が落ち込んでる！？じゃあ最近俺息子産まれたからあげるよ、育てなよ！って言われたとしたらヤバいだろう。
だからみんな何故自分の犬を？と首をひねる訳だ。
まだ里子とか検討してみなよ、と言う方が自然だろう。
犬飼ったけど案外面倒くさいな、円満に捨てられないかなと考えてなければこんなこと思いつかないんじゃないかと穿った見方をしてしまうよ。
だいたいビビビときたとかそういう訳じゃなく単にGACKT氏の犬ってだけで、そんなに好みじゃない子だったらやだよねぇ。
もちろん世話していけば愛情持てると思うけど、自分でこの子を面倒見る！って飼い始めたのとは心持ちが変わってくると思うんだよね。
サプライズで生き物はまじやばいよ？
動物好きの私だってヤダモン。
そしてその提案に乗る知人も、ズレてるよなぁ〜。
犬の世話は殆ど奥さんがしてたのかなぁ、旦那は同じくらい悲しんでくれないんだなぁとか思ってんのかな、と穿った見方をしてしまう以下略。
まぁ、世話してたかなんて全く知らないのでこの荒唐無稽な話を普通に受け入れたという情報のみの勝手な推測ではあります。
(個人的には、ロクに世話もしてないで大げさに悲しまれたらイラッとするかもしれない。）
だいたい、相手方は十年以上犬の飼育経験がある訳で、飼っていた５ヶ月という期間がしつけのためというのはちょっと嘘くさい。
だいたい５ヶ月って奥さんが落ち込んでからも5ヶ月経っていると言うことだよね。
奥さんを立ち直らせるため、と言うには期間が空き過ぎな気も…。奥さん落ち込ませっぱなしでしょ？立ち直れたかもしれないけど、犬を見て泣いたそうだから、まだまだ辛かったのだろうと思う。
とまぁ、奥さんと犬の心情を思うとなんかモヤる炎上案件でした。
GACKT氏本人も言ってるけどエゴだよね〜。
まぁエゴとかなんとなく軽く言うけど、価値観の押し付けですからね。
価値観どころか生体押し付けてるけど。
昔は格好良くて好きだったんだけどなぁ。
SNSなんてやらずに、ミステリアスな感じで来てれば良かったのになぁ〜と思ったり。
あくまでも勝手な想像で話をしている点に関してはごめんなさい。
生き物を飼うときは終生飼養の原則をお忘れなく。自分の将来設計も含めよく吟味し、飼う生き物についてしっかり学んで最期を看取る覚悟を決めてから飼育しましょうね。
